都営新宿線の急行廃止による安全性・生産性・環境面の改善(Ⅰ)

 都営新宿線では急行が1時間に3本運行されているが、安全性、生産性、環境面等の観点から見て問題があると思われるので改善案を提案したい。

1.問題点

(1)安全性

急行が通過し各駅停車の地下鉄が到着するまで各駅のホームで待っている時間は最大10分以上あり3密になり易く、また急行の通過待ちをしている停車中の車両内にいる場合も空気が滞留してエアゾルが浮遊する可能性がある。

(2)生産性

急行の都心での停車駅が少ないため乗車率が各駅停車の普通車両よりも少ない。そして特に急行の次に来る普通車両には大勢の乗客が乗り込む等、運行車両の効率、及び乗客の生産性を著しく阻害している。また各駅での急行の通過待ちも大きな無駄である。   

(3)環境面 

急行の通過待ちのため各駅で停車している普通車両は数多く、停車中のエアコンや照明等の無駄な電気代は多大である。

(4)定期券の代金

都営新宿線の西大島駅から大手町へ行く場合、都営新宿線の淡路町駅で丸の内線に乗り換える方が、都営新宿線の住吉駅で半蔵門線に乗り換えるより定期券の代金が高くなっている。利用者から見ると同じ場所にいくのに費用が異なるのは違和感があり、これも都営新宿線のコスト高によるものと考える。(但し1回の乗車賃は同一)                                           

(5)8両/10両編成切り替えのムダ

8両編成に切り替えるのは車両の運行エネルギーやエアコン等の電気代削減が目的だと思われるが、混雑する出退勤時に10両にするために追加する2両分のエアコン立上げ時の電力負荷増大による電気代の増加や、8両⇔10両へ切り替えるために必要な要員の    人件費等を勘案するとトータルコストでのメリットは極めて少ないと思われる。(因みに、JR常磐線では編成車両数を統一し効率を上げている)

2.改善案 

(1)急行の廃止、又は減便

現在、1時間に3便運行している急行を廃止、または減便することにより、3密が軽減でき、乗車率が安定・改善し安全性、生産性、環境面でのメリットが大きい。急行の乗車率が低いので、急行を廃止、または減便しても乗客への影響は少なく、むしろ急行の待ち合わせ時間がなくなって無駄が省けるとともに、運行車両の減便により地下鉄の運賃が軽減できる。なお、出退勤時の混雑する時間帯には元々急行は運行されていないので急行廃止による利便性の阻害等は発生しない。

(2)車両の10両編成統一 

これにより8両⇔10両切り替えに必要な人員は不要となり、2両分のエアコン立上げに要する無駄なエネルギーを軽減でき、また乗車する際にホームで待つ位置について乗客が特に意識する必要がなくなる。また、急行の次の普通車両内の混雑による3密を防止でき、各車両の乗車率の均等化にも寄与し乗客に気持ちの余裕を与え本質的に安全性が向上する。

(3)AI活用による地下鉄運行効率の向上

各駅での乗降人員、及び乗車率のリアルタイムでの見える化により運行効率の向上、及乗客の利便性を向上し、3密の軽減をはかる。                

(4)余剰人員の活用

急行の廃止・減便、及び車両の10両編成統一により創出した余剰人員を地下鉄8号線延伸のために必要な要員に振り向けて、トータルコストの低減をはかる。

以上

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